熊の目撃情報
8月も下旬になってきましたが、暑い日が続いております。街よりは涼しいとはいえ、かなりの運動量の登山です。体調不良で引き返されているお客様のお話も多く耳に入っております。
お越しの際は、体調を整えて、熱中症対策を充分に無理のないようお越し下さい。
ところで、各地で、熊が街に出て…などのニュースが増えている昨今ですが、蝶ヶ岳周辺でも熊の目撃情報が多くなってきております。
今のところ、蝶ヶ岳周辺では、人と熊との事故はありませんが、注意を払いながら熊がいても、事故がない関係を続けて行きたいところです。
以下は、昨年掲載したものを部分的に今年の内容に編集したものです。

例年、小屋周辺の稜線でも熊は出没しています。この時期からは稜線に実る木の実が貴重な餌となるためです。大切なのは、驚かせたり、怖がらせないことです。音やにおいで人間の存在を知らせ、もし見かけたら刺激しないようにしましょう。先の登山道にいて通行できない場合は無理に通行しようとせず、しばらく待つなど、熊の行動に配慮してください。また、駐車場となっている三股やまゆみ池周辺でも見かけられることがあります。車中泊の方も十分お気を付けください。
登山中に休憩する場合、食べ物のカスやごみが残らないように気をつけてください。落ちているものから人間の食べ物の味を覚えて、人間のものに興味を持ち、食料を求めて襲うようになってしまいます。くれぐれもご注意ください。
【テント泊の方にお願い】
テント場周辺は熊の大好物がたくさん実ります。よく目撃されるエリアです。食べ物はにおいの出ないように袋に入れ、さらにザックなどに入れてテント内にしまいましょう。使ったままの鍋や食器も前室には置かずにしっかりしまってください。過去には、熊によってテントが襲われてテント場が一時閉鎖された事例もありました。お互いに気を付けあって、上手に共生できたらいいですね。
もし、自分たちが不在の時にテントや荷物が荒らされた形跡があった場合…
熊は一度触ったものは自分のものと認識し、においを頼りに戻ってくることがあります。熊に荒らされた形跡があった場合、安全のために、持ち歩くことはやめてください。
山は熊の生活の場であり、人間がお邪魔させてもらっている立場です。上手に付き合い、共生できるようにできたらいいですね。
※写真は過去のものです。右側にすぐ登山道があり、そのすぐわきがテント場です。