北アルプス・蝶ヶ岳。
ここは、厳しくも美しい大自然の様々な表情を私たちに見せてくれます。
写真家・熊澤正幸氏の写真を交えながらご紹介していますのでどうぞご覧ください。
風景
来る日も来る日も、毎年毎年、この景色の中に身をおいてきた。
今まで当たり前のように思っていた景色が、ここ数年、心から美しいと感じる時がある。
山が変わったのではなく、きっと私が変わったのだろう。
瞬間瞬間に見せる山の表情が、今はとても愛おしい。
高山植物
蝶ヶ岳ヒュッテの周りは、森林限界を超えたいわゆる“高山帯”である。
岩がゴロゴロしている岩礫地。
よくまあこんなところに、こんなに可愛い花が咲くものだとつくづく思う。
健気に、可憐に咲いているようで、実はとてつもなくたくましい、そんな生命力に魅せられる。
生き物
北アルプスの夏は短い。
ようやく雪が溶けたと思ったら、駆け足で夏が過ぎ、秋風が吹き始める。
だから生き物たちは急いで求愛し、子孫を残し、育てる。
またあの厳しい冬が来る前に、たくましく育てよと、応援したくなる。
本ホームページに掲載の記事・写真・イラスト等すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。