好天から荒天のGW
明日でいよいよGWも終わりです。長かったような、短かったような…。GWと言えば、下界はポカポカ夏日で山は猛吹雪…が、よくある天気だった気がしますが、今年は3〜5日の天候が比較的安定しました。4月の気温は山の上も高く、作業をしていると汗をかくほどでした。
コロナも第五類へ移行するということで、山も久しぶりの賑わいです。コロナ前とまではいきませんが、たくさんの方にお越しいただきました。ありがとうございました。
そんな楽しい雰囲気とは裏腹に、各地で相次ぐ遭難事故…。蝶ヶ岳も他人事ではありません。登山道の様子から見ると、すでに例年の6月を思わせる雪解けです。6月は雪面の状況が1日の中で最も変化する、難しい時期だと思っています。アイゼンなのか、チェーンスパイクなのか、ツボ足なのか…。登山時はグサグサでも翌朝はカチカチでツルツルなんて事も珍しくありません。また、雪解けで地盤が緩み落石も多い時期です。
蝶周辺のルートは、標高約2000メートル付近から雪道です。この時期は雪解けと共にルートが変わるので、トレースをたどらずにマーキングを確認しながらルートを選ぶ必要があります。また、朝はアイゼンの前爪を使って登るような硬い雪質です。日中は気温によります。
明日は大荒れ模様ですが、またどんなルート状況になるでしょう。GWあけに登山を予定されている方、日々刻々と変化する登山道に対応できる装備と技術をもって、楽しい山時間をお過ごしください。