熊の目撃情報
お盆になり、風が秋めいたように感じる日もありますね。とはいえまだまだ暑い日が続きます。
ここ最近、蝶ヶ岳周辺でもクマが目撃されるようになってきました。
8月4日 瞑想の丘より北側
8月10日 妖精の池付近
8月13日 山頂付近で子熊
例年、小屋周辺の稜線でもクマは出没しています。この時期からは稜線に実る木の実が貴重な餌となるためです。大切なのは、驚かせたり、怖がらせないことです。音やにおいで人間の存在を知らせ、もし見かけたら刺激しないようにしましょう。先の登山道にいて通行できない場合は無理に通行しようとせず、しばらく待つなど、クマの行動に配慮してください。また、駐車場となっているまゆみ池周辺でもよく見かけられています。車中泊の方も十分お気を付けください。
登山中に休憩する場合、食べ物のカスやごみが残らないように気をつけてください。落ちているものから人間の食べ物の味を覚えて、人間のものに興味を持ち、食料を求めて襲うようになってしまいます。
【テント泊の方にお願い】
テント場周辺はクマの大好物がたくさん実ります。よく目撃されるエリアです。食べ物はにおいの出ないように袋に入れ、さらにザックなどに入れてテント内にしまいましょう。使ったままの鍋や食器も前室には置かずにしっかりしまってください。今シーズン、クマによってテントが襲われてテント場が一時閉鎖された事例もありました。お互いに気を付けあって、上手に共生できたらいいですね。
もし、自分たちが不在の時にテントや荷物が荒らされた形跡があった場合…
クマは一度触ったものは自分のものと認識し、においを頼りに戻ってくることがあります。くまに荒らされた形跡があった場合、安全のために、持ち歩くことはやめてください。
山はクマの生活の場であり、人間がお邪魔させてもらっている立場です。上手に付き合い、共生できるようにできたらいいですね。
※写真は過去のものです。右側にすぐ登山道があり、そのすぐわきがテント場です。