日本列島、話題もちきりの台風10号です。ついに九州・奄美地方に最接近・上陸し始めました。

この台風、この中部山岳の北を通過するのか…南側を通過するのか…と、予想進路がなかなかさだまりません。ただ、かなりの広範囲に影響が出ることは間違いなさそうです。

　蝶ヶ岳ヒュッテでも、今回の進路は非常に警戒しています。

　台風は、通過したら晴れ…では済まないことが多々あります。雨による土砂崩れや崩落。また風による倒木。もちろん三股ルートの林道・登山道だけでなく上高地側もです。特に上高地は雨量による通行止めが梅雨の時期でもおこります。

　北アルプスに来られる予定の方は、自宅・交通機関・山と心配も沢山だと思います。停滞するのか進むのか、日々天気予報とにらめっこしている方もいらっしゃると思います。

ただ、山は逃げません。山も私たちも、いい天気のいい景色を楽しんでいただきたいと思っています。もう予約してるから…と迷っている方は、ぜひ台風が通過して、登山道や林道の安全が確保されてから予約を取り直してみてはいかがでしょうか？？？

※　写真は2016年の台風10号の三股登山道の被害状況です。日本海側を通過。その時点で、中心気圧996hPa。最大風速23m/s。　台風は毎年来ますが、大した風も吹かず被害が出ないこともあれば、これだけの被害をもたらすこともあります。私たちにも予想できないのです。。。

　↑2枚は林道。これ以外にも何本も倒木が。

ごじさん手前の階段。

倒木処理済みの登山道。三股ルートだけで100本以上の倒木が。倒木の影響で道が不明瞭な個所も。