６月に入り、蝶ヶ岳ヒュッテでは工事が２件スタートしました。

　１つ目は西側の石垣と貯水タンク増設工事。老朽化した鉄タンクに変わり、ステンレスのタンクが設置されました。鉄タンクに比べると水に味移りがなく、強度もあるので安心です。山小屋では水の確保が大きな課題となります。水道をひねれば水が出るなんてことはあり得ないので、沢が近くにある・なしにかかわらずそれぞれ工夫をこらしています。蝶ヶ岳ヒュッテでは例年、掃除の水すら確保できないような水不足に悩まされる時期がありました。これで、日常生活に困らないくらいの貯水量になったかしら…と、期待している今日この頃です。とはいえ、中身はまだ空っぽ。このタンクの設置を待ってくれていたかのような梅雨入り、さぁ！いつでもどうぞ！！

　２つ目は、老朽化している外壁工事です。これだけの厳しい気象条件のもと、何年も私たち小屋番とお客様を守ってくれている建物も、毎年毎年順を追ってメンテナンスをしていかないと自然の猛威に負けてしまいます。ここ数年手がかけられず、浸水を繰り返していた壁もついによみがえる日がやってきました！！南面、東面、北面の一部ずつを足場を組んでバラし、腐った柱などを取り除き、新しい柱など入れて、合板・防水シート・壁板…と、順に貼っていきます。そして防腐剤を塗って完成です。およそ、１月に及ぶ工事に、お大工さん・小屋番と協力して取り組んでいます。まだ４面中２面しか終わっていないので、やっぱり梅雨入りは待ってほしいぃ〜！！