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山小屋関連

GWがおわり…

皆様、GWはいかがでしたか?
早くも2週間が経とうとしています。
山に登られた方も多かったことと思います。

蝶ヶ岳では、GWに入る頃までは暖かく、踏み抜きだらけで、登るのが大変でしたが、GW突入してからは、急に冷え込みがきつくなりました。最低気温が-7℃~-8℃まで下がり、透明な窓のガラスの表面が凍って模様が入ったようになったり、雪が降り、強風が吹き、踏み抜きの話はどこへ?という感じでした。

いつもは、天気が良いと雪の残るテント場にカラフルなテントが沢山張られるのですが、今年は、そこまでテントは多くなりませんでした。

遭難も多かったですね。
ここ数年の中では、雪が多めで、急に冷え込みが厳しくなったり、強風の日が多かったりしました。そういうことが、要因だったのでしょうか?
小屋が飛びそうに感じるくらいの風が吹き、窓ガラスに風でたたきつけられる雪の音を聞き、小屋の中にいても熟睡出来ない夜、改めて、自然に力にはかなわないことを感じました。

5月、山ではまだ、雪が降ります。GW直後も降った雪に雷鳥のかわいい足跡が残っていましたが、雪や雨に濡れ、強風にさらされることは、想像以上に危険です。容易に低体温症になります。
雪で覆われた登山道は、油断するとルートを外れたり滑落したりします。
この時期の山は、天候が良ければ気持ちの良い残雪の山を楽しめますが、荒天の日は、命をも失う危険性のある環境であり、残雪の残る山は、いろいろなリスクと隣り合わせという事を考慮の上、山行の準備やご判断につなげていただけたら嬉しいです。

登山道の雪解けは、進んでいます。
概ね標高2200メートルくらいまでは、夏道が出てきており、場所によってはその上も夏道が出てきています。
ただ、稜線に近づくにつれて、まだかなりの残雪です。
まだ、しばらくは、アイゼンやピッケル・防寒着等の装備をご準備下さい。

登山口付近では、この時期の花が咲き始めました。
もう少しすると、ニリンソウが咲き乱れますね。
これから、1か月半かけて、新緑やお花の開花が、稜線に向かって登って行きます。
楽しみです♪